どうしようもない悔しさと共に僕は職を失った

こんにちは Sato Shinichiroです。

病気で職を失った経験者として思うところがあります。

病気になってしまうと、色んな重圧を抱えなければならない現実があると思います。

皆さんにも自分の状態に絶望したり悔しいと思った瞬間があるかも知れません。

病気を抱えて生きていく上で大切な要素「悔しい」という気持ちはどう解決していくべきなのでしょうか。

僕は6年間ジルベルトで働いていますが、仕事をしていて未だに悔しいと思うことがあります。ただし、そういう経験は、時間を経て成果として自分の実になることも多いと気付きました。

「悔しい気持ち」をわかりやすい表現にして『実力の及ばないことを解釈し、成長できるチャンス』だと捉えてみましょう。

僕の統合失調症の症状

表向きには統合失調症と大きくまとめられていますが、僕の場合、一番大きな症状は睡眠障がいです。

自分の部屋で「下肢（かし）の違和感から解放されたい」そのためには眠らなければ、と思うほどに僕の足下は揺らぎます。自分にとってそれは、重圧であり負担です。

耳元ではチップソー（円形ノコギリ）のようなシャキーン、という音が鳴り響きます。

それでも年に、2〜3回の遅刻でおさまっているのは家族の協力があるからです。

自分の不甲斐なさに悔しい感情を覚えることもありますが、頼れる人に、頼れる時に、頼ることも教訓の一つです。

障害がきっかけで職を失い、人生で一番の悔しさを感じた

自分史上、最も病気に悩まされた時期のこと、絶望を感じた時のことです。

最初の就職が決まった時は本当に嬉しかったです。まだ20歳の時でした。それがほんの5年の間に自分が変わり果ててしまったのです。

元々神経質な性格ではありますが、いわゆる神経が立っている状態が異様に長く続き、収まりがつきませんでした。

職場でのうす暗い迷宮の中で、どうにもならない感覚に「悔しさ」を覚えたのは今も鮮明に思い出すことができます。

そして僕は、印刷工から染色工に転身しました。契約社員でした。ですが、結局その仕事も半年しか続かず生活は破綻しました。ジルベルトのお世話になるのは、その9年も後のことです。

今はジルベルトで過ごすことで日々救われている

ジルベルトに入社して以来、会社に助けられています。

僕はサポーターさん（支援員）に割り切れない「悔しい」状況を確認していただくことで、自分の『できる』を発見することができました。その結果として今の会社に救われています。

自分にできること、できないことを見つめ直した時に「現状が会社の不利益」になっているのではないかと思い込むこともあります。

ですが、ジルベルトでは、当人の精神状態の確認が徹底されており、例えばクラウドワークスの契約がなかなか取れない時などにも、その一件についての解釈を共有してくれます。

「クラウドワークスでの仕事から外れ、内職の仕事をさせてもらえないか」と相談した時にも、「せっかくPC 事業部のメンバーとして頑張ってきたのだから、途中で投げ出すのは勿体無いです。」「できる限りのことを努力して、成長につなげることが今は大切」という意見を伝えてくれます。「どうしても無理ならまた、相談して！！』とエールをくれます。

俯瞰的な視点でアドバイスを頂いた事で存在する意義を肯定された気持ちになりました。

今があるのはそんな言葉のおかげです。

悔しい思いをバネに、今後は好まれる人間になりたい

前職を退いたことについて、『後悔』はありませんが、それにより様々な可能性や大切な時間を失ってしまったことは、「悔しい」出来事でした。何より家族に迷惑をかけたことが悔やまれます。

自分には『職人になりたい』という夢がありました。しかし、精神の病気になってしまったためにあっという間に職に就かない9年という刻を過ごしてしまいました。

今は、一度きりの人生を後悔のないものにしようという意識を常に持っています。神経も過敏にならずに落ち着いてくれています。

もう自分の時間を無駄にしないという強い意志があれば「悔しい」という感情がバネになり将来に良い影響を与えられるかもしれません。

それから先は他者からの評価を高めることを大事にしたいです。

『好まれる人間』になりたいと思っています。

『好まれる人間』の大部分は「信頼」でできていると思います。小さな成功も積み上げれば頼りにされる要因になると思います。なので、時に悔しいと思うことがあっても、好まれる人間に成長していくことが僕の現在のテーマです。